鳥取らくだカンファレンス3rd


ご来場ありがとうございました!

令和元年11月23日(土・祝)

倉吉市にある鳥取県立倉吉未来中心のアトリウムとセミナールームにおいて、鳥取らくだカンファレンス3rdを開催しました。
事前申込みの方に加え当日参加の方も多く、地元の方だけでなく遠くからもたくさんの方にご来場いただきました。大変ありがとうございました。
また、開催に際しましては、日本財団様をはじめ、多方面の方々にご協力いただきました。

重ねて厚くお礼申し上げます。

 

<当日配布資料>

当日配布資料は、32Pオールカラーです。
今年の資料は、「研修会終了後も役立つ!」というコンセプトで、講演以外の情報も掲載しました。

今回は、印刷会社さんのミスがあり、午後の差し替えとなりました。差し替えがまだの方で必要な方は資料をお渡しいたしますので、メールでご連絡くださいませ。


研修会で学び、講師も参加者も交流し、わからないことを直接相談できる、聞くだけでなく実際に体験して、実生活の場で活用できる、そんな欲張りな研修会になりました。

ご家庭で、さっそく視線入力を練習し始められた方もいらっしゃいます。

子どもさんへの対応に悩んでおられた方も、お話を聞いてあしたへの希望へとつながったようです。

これもまた、講師の皆さんの熱い想いが直に届いたのでしょう。

 

この場を必要とされる方々に届きますよう、今後とも継続していきたいと存じます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

また、ご感想やご意見など、是非、メールなどでお寄せいただけますと嬉しいです。重ねてよろしくお願いいたします。

午前の部

今回の主催者の話には、UDトークを使ってみました。

環境設定のためか、マイクで拾った音声よりも、iPadが直接拾った音声の方が変換がうまくいったので、片手にマイクを持ち、もう片方の手にはiPadを持って話しました。
たまに誤変換がありましたが、あらかじめ特別な単語登録をしておくことで、よりスムーズな変換になると感じました。

 

 

<講演>

「コミュニケーション~療育的視点から考える~」 

鳥取県療育支援シニアディレクター 北原 佶氏

 療育の現場には「5者」の役割が必要だというお話に、会場の方々も、ウンウンと頷きながら聞いていらっしゃいました。

「5者」というのは、易者(将来を予測する)、役者(筋書きを演ずる技がある)、芸者(子どもの関心を引きつける)、学者(研究、工夫する、新しく試みる)、医者(悪いところを治す)だそうです。名人芸を汎化していくことの大切さや、何となくではなくて意図的に行うことの大切さに、改めて気づくことができました。

「Eye Motを活用した視線入力のアセスメントと学習」

島根大学総合理工学研究科 助教 伊藤 史人氏

視線入力を初めてやってみて「自分にもできるじゃん!」って感じられる仕組みは、システムを作るときの製作者の知恵と愛情なんだなあと感じながらお話を聞かせていただきました。

失敗しないという準備、チームワーク、

私たちの可能性は、システムの技術と支援者の愛に支えられているんですね。

大切なのは、諦めないこと!信じること!発信すること!
facebookで、「EyeMotの質問箱」を作ってくださいました。これで、遠くにいても導入できますね!!

伊藤先生の研究室で製作された動画です。

  子どもたちの可能性を信じよう ~テクノロジー活用によるアプローチ~

午後の部

<講演>

「コミュニケーション障害なんてありませんから」

  鳥取大学地域学部教授 小林勝年氏

<分科会>

 今年の分科会は、講師に直接間近でお話を聞いたり質問したりできる砂丘のオアシス方式。
初めは慣れない形式に戸惑っていらっしゃった方もあったようですが、始まってみれば、熱い話を聞き、講師とのやりとりで時間も忘れるほどの熱中ぶりでした。

『視線⼊⼒でのコミュニケーション』

島根⼤学理工学部准教授 伊藤史⼈氏 EyeMoT

株式会社ユニコーン代表取締役 中島勝幸氏 miyasuku 

⻄部島根医療福祉センター 作業療法⼠ 引地 晶久氏

 

日本を代表する視線入力のプロフェッショナルの講師陣。

ご家族の悩みや相談に、親身になって答えてくださいました。

 

当事者やそのご家族は、障害がある、困っている、大変だ、苦しい、辛い、・・・そういういろんな気持ちを抱えていらっしゃることと思いますが、一人で悩んでいては、せっかくの可能性も掴むことができません。

「開示しましょう。そうすれば、自ずと支援者が集まってきますよ。」

そんな言葉に背中を押されて、可能性が広がったご家族がありました。

『分⾝ロボットオリヒメを使った養護学校での実践』

⿃取県教育委員会

 

「分⾝ロボットオリヒメを使った医療機関での実践」

コラボレーションコンサルティング合同会社

 

『メモ帳を使ったアナログコミュニケーション』

合同会社 HI-FIVE 代表(おめめどう公認) 川⽥健太郎氏

おめめどうの公式「Uber」認定者!⽀援グッズを気軽に暮らしに取り⼊れてもらう為、「巻物カレンダー」や、「コミュニケーションメモ帳」など、多数のアイテムを紹介

『VOCA を使ったコミュニケーション』

パシフィックサプライ株式会社

VOCA(ボタンを押して⾳声を出す)を使う為のヒントや意義、効果の説明や事例を紹介していただきました。

『僕が教室で使うための苦⼿を補うiPad 講座』

ドリーム・オンライン ⽯賀 奈保⼦氏

読み書きが苦⼿でもipad を使えば分かる!学べる!⼦どもの学びにくさを⽀援する⽅法を紹介していただきました。

『⾝近な物からタブレット、最新機器まで余暇(⽣活)でのコミュニケーション⽀援』

⼀般社団法⼈ D&A Networks 代表理事 ⾕沢悦也

余暇(⽣活)でのコミュニケーション⽀援。スイッチおもちゃ・視線⼊⼒・VR・AR お絵かき・OSMO 等の展⽰と紹介。

 

『デイジー図書』&障害を知る出前図書館

⿃取県⽴図書館・倉吉図書館

読む事が苦⼿な⼦の為の「読み上げ図書」や「読み上げ教科書」があるんです。

まずは知ろう!そして、実際に使ってみよう!

 

『話す・聞くが楽だ〜と思えるためのコツ』

養和病院 理学療法⼠ 福⼭真樹氏

リハビリ職種としての臨床経験から得た会話のコツを紹介していただきました。

⑨『ぶっちゃけトーク』

当事者の皆さん

⽣き⾟さを抱えがちな当事者さん。捉え⽅や対処⽅法等を共に考えてみよう♪

と題して、スペシャルゲストに難波寿和氏をお迎えして一緒にお話ししました。

ゆっくりお話できました。

⑩LD・ADHD心理的疑似体験

特別支援教育士による心理的疑似体験。知的な遅れはないのに、読む、書く、聞く、話す、計算する、推論するのいずれかに困難さを抱えている子どもたちがいます。そのうちのいくつかを、皆さんに疑似体験していただきました。

わからない、できないってどんな気持ちなのか体験していただくと、教室でどんな支援が必要なのかわかってきますね。

この経験を、是非、皆さんの教室で役立てていただきたいと思います。

<アトリウム>

『感じて!伝えたい!気持ちをアートに乗せて』

⼭本 拓司

県内で活躍したアーティスト。自作のDVDで活動を紹介してくださいました。重度な障害があってもPC やスイッチでこんなに素敵な絵が描けるんですね!

 

DJ YUTA

⼿⾜が不⾃由でも演奏できる⽅法を独⾃に考案。彼の奏でる⾳楽に⾝も⼼も癒されます♬

 

展⽰

⓵障害のある⽅の作品展⽰

⓶販売

(県内の⽀援・養護学校、事業所、個⼈)

⓷県内親の会の紹介

<エンディング>

今日1日のまとめと今後に向けたお話を、美舩副会長からさせていただきました。

<交流会>

交流会は和気あいあい。参加者の皆さんとの名刺交換会、おしゃべり、足つぼマッサージ、手もみ、お知らせ、など、楽しい日時を共に過ごしました。



今年のカンファレンスの予告編はこちら♪


鳥取らくだカンファレンス3rdに向けて、実行委員会を開いています。

第1回実行委員会は、平成30年11月30日(金)19時から
第2回実行委員会は、平成31年1月25日(金)19時から

第3回実行委員会は、平成31年3月1日(金)19時から

第4回実行委員会は、平成31年3月29日(金)19時から

第5回実行委員会は、平成31年4月26日(金)19時から です。

基本的には、毎月の最終金曜日 夜7時から開いています。

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よし、今年は実行委員としてやってみよう!と思われる方は、是非おいでください。

Skypeでの参加も可能です。

今年のキーワードは「コミュニケーション」


キーワードについて

自閉症者とのコミュニケーション、重度心身障害者とのコミュニケーション、聾者や盲者とのコミュニケーション、ALSなど中途障害者とのコミュニケーション、緘黙の人とのコミュニケーション、また、支援者同士、家族に対して、などいろいろなコミュニケーションがあります。
コミュニケーションは、発信も重要ですが、受信も重要です。

障害のある家族を持つ人や、支援者が、

今一度コミュニケーションの本質に気付いて、

今後のコミュニケーションがお互い豊かになっていくように、このキーワードに決めました。
この人とはコミュニケーションが取れない???
それは、勝手な思い込みかもしれません。
キャッチできない支援者のために支援機器を使うのもアリでしょう!


視線入力


視線入力とは、画面に表示されている文字を見ることによりその文字が入力できるシステムのことを言い、 主に重度肢体不自由者のコミュニケーション支援装置として開発されてきました。
過去は、多額の費用が必要だったり、操作が難しかったりしましたが、近年、島根大学の伊藤史人先生をはじめ、多くの方の研究により、身近に気軽に活用できるようになりました。

VOCA


VOCAとは、Voice Output Communication Aidの略です。

VOCAは、音声によるコミュニケーションが困難な人のためのコミュニケーションツールです。

VOCAは自閉症などのコミュニケーション障害をもつ人たちに対しても、有効なコミュニケーション手段の一つです。

 

タブレット


タブレットが広く普及して来ました。タブレットには、障がいのある人にも役立つ機能がたくさんあり、アプリもいろいろ開発されています。
自分や、目の前にいる子どもたちの苦手や困難を補うことの出来る活用法を一緒に学んでいきましょう。



オリヒメ


子育てや単身赴任、入院など距離や身体的問題によって行きたいところに 行けない人のもう一つの身体、それが「OriHime」です。

「誰かの役に立つことをあきらめない」

「寝たきりで声を失っても会話できる」

「今の自分に合った働き方ができる」

OriHimeは、距離も障害も昨日までの常識も乗り越えるための分身ロボットです。

リハの現場から


リハ職として患者さまに接するときのコミュニケーションについて、エピソードを交えて語ります。

UDトーク


UDトーク(ユーディートーク)は、「コミュニケーション支援・会話の見える化アプリ」、コミュニケーションの「UD=ユニバーサルデザイン」を支援するためのアプリです。

「音声認識+音声合成」機能を使って視覚聴覚障害間コミュニケーション

「多言語音声認識&翻訳」機能を使って多言語コミュニケーション

「漢字かな変換や手書き」機能を使って世代間コミュニケーション

この3つのコミュニケーションを実現します。



デイジー図書


デイジー(DAISY)は、「Digital Accessible Information SYstem」(アクセシブルな情報システム)の略で、視覚障害者のほかに学習障害、知的障害、精神障害の方にも有効です。
鳥取県立図書館でも、デイジー図書に触れることができます。

手話


あいサポート運動の発祥の地である鳥取県では、ろうの人とろう以外の人同士が互いを知り、共に生きる社会をつくるため、平成 25 年 10 月に 「鳥取県手話言語条例」を制定しました。 

耳が聞こえなかったり、聞こえにくかったりする人が、自分の気持ちや願いなどを、 ありのまま伝えることができるのが手話です。耳の聞こえる人が手話を使うことができると、すぐに気持ちが通じ合うこともできるのです。



大まかな流れについて

午前の部

障害のある人との、支援をする人との、家族との、様々な「コミュニケーション」について、深く学びます。

午後の部

分科会、オアシス開催します。
時間を有効に使って、たくさんの学びに出会っていただきたいと思います。


心もらくだ〜

アナログゲーム、絵本コーナー、カードゲームコーナーなど

アトリウム

支援機器の展示、アート展示、バザーなど


交流会

参加者みんなでノンアル乾杯!
名刺を交換して、お互いに繋がりましょう!!

懇親会

居酒屋さんでゆっくり懇親会。
講師の皆さんと、ぜひ、ご一緒に♪



素敵な講師陣!!

北原 佶 氏

鳥取県療育支援シニアディレクター

小林 勝年 氏

鳥取大学 地域教育学部教授


伊藤 史人 氏

島根大学総合理工学研究科 助教

中島 勝幸 氏

株式会社ユニコーン 代表取締役社長

体力・気力は20代と思って、

無理を続けるIT会社社長です!

「ITと福祉の融合」を技術屋人生最後の勝負と考え、頑張っております。


引地 晶久 氏

西部島根医療福祉センター作業療法士




分科会について

分科会では、研修室で行う研修会の他に、オアシス形式で行う研修会があります。

なんでオアシスかって?

だって、鳥取だもの

砂丘だもの

ラクダだもの

なので、分科会は、1コブ、2コブ、・・・と数えようかな〜♪
研修室で行う研修会

・LD疑似体験 60分×2

・発達障害当事者のぶっちゃけトーク 60分×1

・VOCA活用の意義とその活用例について(エイブルネットセミナー) 60分×2
・その他企画中!

広ーい研修室のオアシスで行う研修会

・視線入力1理論 30分×4

・視線入力2実践 30分×4

・視線入力3アイテム 30分×4

・オリヒメ  30分×4

・実践相談 30分×4
・デイジー図書 30分×4

・UDトーク 30分×4

・手話 30分×4

・その他企画中! ←鳥取に来てお話ししてくださる方!募集中です!!!